貯め込むのが物じゃなくて金だったら良かったんだが

私が40歳になる前までに両親共に他界しています。

両親の遺品は概ね処分しましたが、それでも処分しきれていない物が残ってまして。

まあ、私の断捨離が亀の如き歩みだってのもあるんですけど、やはり大物は後回しになりがち。

その大物ってのは布団。

母親が意味不明に布団を数組揃えていたんですよ。

何でと聞くと「誰かが泊まりにくるかもしれないでしょ？」と。

自身は他所様に泊まりに行かないくせに、他所様が自分の家に泊まりにくるとか心配してましてね。

そんな訳で、掛布団敷布団のセットで押入れが一杯だったんです。

ようやく半分以下に減りました。

リッチな人なら「そんなの粗大ゴミですぐだろ？」と思うでしょう。

でも、私の座右の銘が「粗大ゴミ 細かく切れば 普通ゴミ」でして。

じわじわと布団を刻んで捨ててたんですが、これが結構重労働。

布団の中で亡くなられたダニエルたちが、布団を刻んでいる最中に舞い上がってくるのを吸い込まないようにマスクもしてと。

そんな事もあって、両親が亡くなってから10年以上を越えたってのに、いまだに処分が終わりきっていないのです。

いやあ、貯め込むのが物じゃなくて金だったら楽だったのに。

そんな事を不謹慎ながら思ってしまいます。

まあ、亡くなってから既に10年以上経っているので、少しくらい不謹慎な考えをしても許されるでしょう。