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どこの業界も中抜きが酷いようだ [日記・雑感]

殺し屋が下請けを雇いその下請けがまた…5人の殺し屋と依頼した男が逮捕
殺害の依頼を受けた殺し屋が下請けの殺し屋へ依頼し、またさらに下請けへといった多重下請けが行われたことで殺人の計画が警察の耳に入り、5人の殺し屋と殺害を依頼した男が逮捕され、最近の裁判で有罪判決が下された。中国で発生したまるでコメディーのような事件だが、命を狙われた本人は笑い事で済ますわけにはいかなかったようだ。『ABC中文』『Metro』『BBC News』などが伝えている。


IT系の仕事をやっていれば日常茶飯事に遭遇する中抜きですが、そんな日常を思い出させる出来事が非日常な仕事でも起きているそうで。

事は中国の不動産屋が「ライバル会社と法的な紛争があり、裁判で大きな損失が出ることを恐れていた」ので紛争相手の殺害をしようと「殺し屋のシー・グワンアン(Xi Guangan)に200万元(約3070万円)でウェイ氏の殺害を依頼した」のが始まりです。

そして殺し屋のシーは「別の殺し屋であるモ・テンシャン(Mo Tianxiang)に100万元(約1540万円)で依頼した」って事で、既に半分中抜きされています。

しかし殺し屋のモは「別の殺し屋ヤン・カンション(Yang Kangsheng)に27万元(約415万円)で依頼」して、さらに2/3ほど中抜き。

さらに殺し屋のヤンは「ヤン・グワンション(Yang Guangsheng)に20万元(約307万円)」で丸投げしていますが、こいつが一番良心的で1/4しか中抜きしていませんね。

これで終りじゃなくて殺し屋のヤン2号が「リン・シェンスー(Ling Xiansi)に依頼され、リンは10万元(約154万円)で殺害を引き受けることとなった」ので、さらに半分中抜き。

そして最終下請け業者ってのは中抜かれた金額に不満を持つものです。

最終的な殺し屋のリンは「依頼金額に不満を持ったらしく、ウェイ氏に殺害されたふりをしてもらうことを持ちかけた」というオチが付きます。

被害者ウェイ氏が「警察に事の次第を全て話したことによって、殺害を依頼したタンと関与した5人の殺し屋全員が逮捕されることになった」事で事件は解決。

そして一度は証拠不十分で全員無罪判決が出たらしいですが、再審理されて今年になって全員有罪になったそうです。

タンは5年の刑で、殺害を依頼された元請けのシーは3年6か月、二次請けのモは3年、三次請けと四次請けの2人のヤンは3年3か月、そして最終下請けのリンは2年7か月の刑期が下されたという。


どうやら量刑には中抜き分は考慮されないようで、元請け以外の下請けに関しては、ほぼ同じくらいの量刑となったようです。

いやあ、どんな職業(?)にも中抜き業者ってのは発生するものだなと思い知らされるニュースでした。




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